32時間 30分でゴール、完走率40%の中、無事完走者になりました!
全行程 163km、獲得標高7,100m(富士登山2回分)を32時間30分で駆け抜けました。
9/16(土)の18:30スタートで、ゴールは9/18(日)の3時くらい。
土曜日の移動も含めると、42時間くらい起きて、その2/3を山走ったり歩いたりしました。
終わってみれば楽しかったと感じるのですが、
道中ずっと辛くて、この大会でトレラン人生を終えようと(何百回も)心に決めて走ってました。
~~~振り返り~~~
「スタート前」
受付・必携品確認で早速つまづく。
夜間走行があるためライト(本体+予備電池)は2セットが必携品だが、予備電池を忘れた。
忘れたというよりボタン電池式のライトで、電池1個で動作すると思っていたら実は2つ必要だったというオチ。
電池は1つしか持ってきておらず、チェッカーの方から×をくらう。
急いで車をすっとばしてふもとまで下りる。
しかしグーグルマップ上でショッピングセンターを示していた場所には民家の小屋があった。
イライラしながら受付場所まで戻り、受付場所周辺で出店している出張店舗で高いライトを新規購入。
ライトは3つになった。3つもあれば大会中、光を失うことはないだろう。
受付にかかった時間は1時間30分だった、自分のせいだけど長かった。
「スタート ~ 15km」
国内屈指の人気レースだけあってスタート直後に花火が数十発上がる。
最初の渋滞に巻き込まれないために、スタートダッシュを決めて上位集団に入る。
その中にはテレビによく映るトップ選手や、憧れのTJAR戦士もチラホラいてドキドキ。勿論、小心者の自分は声すらかけられず、横目でチラチラ見るだけ。
しかし付いていけたのは10kmまで、皆さん同じ人間か疑うほどの速さ。
諦めて自分のレースをしようと考えを変える。
「~30km(斑尾山 山頂経由)」
深夜の高地のくせしてメッチャ暑い、山頂(1,400m弱)でも暑い。
汗が滝のように流れ出て1回目の熱中症にかかる。(毎秒汗が3、4滴垂れるレベル、着ている服はビチャビチャ、垂れた汗で靴下が濡れて、靴の中もグチョグチョ、水たまりに突っ込んだんか?というレベル)
エイドステーションで30分以上休憩しても寒気と吐き気が止まらない。
ここでメンタル大崩れ。
リタイアを決めるが、序盤も序盤で恥ずかしくてスタッフの方にリタイアを告げられず、トボトボと歩き出す。
52kmの関門(タイムアウト)に引っかかって、頑張ったけどしょうがないよね!という結末にしようと決める。(そうすれば胸を張って帰れると本気で考える)
「~52km(アパリゾート大型エイドステーション)」
ここに来るまでに近くで走っていた人が、「足もいてーし、吐き気もすげーし、なんなんだよ」と言ったのを聞いて、みんな同じなんだと思い少しメンタルが戻る。
また道中 山の脇道、1kmおきに男性・女性問わず落ちているのを見て、自分より最悪な状況になっている人はいるんだなと分かって、また少しメンタルが戻る。
そうこうしてる内に深夜の3時に到着、関門 5時に間に合ってしまった。
正直、熱中症でフラフラしてたので、辛いのと吐き気が止まらないのと、人が落ちている以外、この間の道のりはほぼ記憶にない。
一つだけ覚えてるのは、エイドステーション前の最後の山、そこに入る100段くらいの古い急階段、あれだけは殺す気か?と思って覚えてる。
周りの人も「なんだよあれ?」って言ってたし。
このエイドからリタイアする人続出、仲間に「これで帰ります。」とか言ってるのが聞こえてくる。大会側で用意された椅子に座って、眠り込んでいる人もいる。
ここからまだ110km、どこかの関門で引っかかって終了よな~と思ってリタイアを真剣に考える。しかし、周囲を見渡してみるとまだまだ走る気満々の人がいる。
周りの雰囲気に元気をもらって足掻いてみようと走り出す。
「~69km(青少年自然の家エイドステーション)」
ダラダラと続く微妙な下り坂、その後に訪れるダラダラと続く登り坂、走ろうと思えば走れる。でもここで頑張り過ぎて後半の足がなくなるのもヤバいしで歩いたり走ったり。
人里に降りてきて舗装路も多く、地味に辛かった。
太陽も登り始めて徐々に気温が上がる。
ここから関門との闘いとなる。常に時計を見ながら行動することになる。
「~88km(池の平スポーツ広場)」
エイドステーション出発直後から眠気が襲ってくる。
朝9:00くらいが一番キツかった。自分を何回もビンタして目覚ましした。
周りを見るとフラフラしてる人もいるし、たま~に脇道に人が落ちてる。
峠を越えてスキー場を登るセクション。
気温は35℃になろうかという暑さ。
ここで2発目の熱中症にかかる。熱中症手前だったかもしれない。
一緒にお話しながら走っていた方に別れを告げ、木陰で一人休憩。
脇道に落ちている側の人になった。15分ほど休憩、その際に蚊に刺されてイラつく。
胃薬をぶち込んで再び元気に!と思ったら、スキーのチャンピオンコースが立ちはだかる。
ただただ急な斜面、体調が体調なだけに壁に見える。
信越五岳の常連からすると、ちょっとした名物コースらしい。
猛暑で水もなくなりヤバいと思っていたら、登り切ったところに湧き水発見。
有名な水補給箇所らしく、選手が列をなしていた。
もちろん自分も並ぶ。
メッチャ冷たくて、頭から膝まで水をかけて・飲んで気分転換。
その後はスキー場を下るきっつい感じに再び苦しんだが、何とか到着。
エイドでラーメンを食べて色々と補給し、元気を取り戻してさあ出発と思ったら、ボランティアの方が「100マイルの人って、ここでようやく半分なんだよね、信じられないね。」とお話しているのを聞いて現実に戻る。そうか、まだ80kmも残っているんだ、100kmレースなら後20km、最後ふんばろうって思えるのに。
げんなりしながら再開。
※
ちなみに、山道を上り下りするより、スキー場を上り下りする方が、自分としてはキツいと感じる。
確かに山道は急峻な坂があったり、木の根っこ・石など色々あるが、道が曲がりくねっていたりして、足を引っかける場所があるのでやりやすい。
しかしスキー場は草が多い茂っているので滑りやすく、真っすぐ下りるため膝への負担が半端ない。また見渡しが良すぎてコースが向こうまで見えるので気が滅入る。
~後半に続く~
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